西洋占星術におけるトランジット(Transit / 経過)とは、「いま現在(または特定の未来・過去)に、実際の空を動いている天体配置」のことです。
自身が生まれた瞬間の天体配置図であるネイタルチャート(出生図)に対して、現在のトランジット天体がどのような角度(アスペクト)をとっているかを重ね合わせて重ね読みすることで、「現在の運気」「人生の転機・時期」「特定のタイミングで起こりやすい出来事や心理変化」を予測・分析できます。
トランジットの基本的な読み方
ネイタル(自分)の星に対して、トランジット(現在の空)の星が通過・接近する影響を見ていきます。
足の速い天体(月・水星・金星・太陽・火星)
数日〜数か月でサイン(星座)を移動します。
影響の範囲: 日々の気分、その週の連絡・仕事の波、短期的な出会いや体調の変化など、日常の身近な出来事。
足の遅い天体(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)
1つのサインに約1年〜約20年留まります。
影響の範囲: 人生の大きな節目、キャリアの転機、価値観の変容、長期的な運気のテーマ。
主な天体がもたらすトランジットの影響
木星(約12年で一周 / 1つの星座に約1年)
キーワード: 拡大、発展、幸運、チャンス
自分の太陽や特定ハウスに木星が入ると、新しいことに挑戦しやすく、発展の機会に恵まれやすくなります(いわゆる「12年に一度の幸運期」)。
土星(約29.5年で一周 / 1つの星座に約2.5年)
キーワード: 試練、課題、固める、成果の定着
ネイタルの天体や重要ポイントに土星が関わると、努力や責任を求められる時期になります。努力した分、強固な基盤が作られます。
サターンリターン(土星回帰): 29歳前後・58歳前後に訪れる人生の大きな見直し期。
天王星(約84年で一周 / 1つの星座に約7年)
キーワード: 変革、独立、突発的な変化、手放し
予想外の変化や、既存の価値観・生き方を一変させるような出来事が起こりやすくなります。
海王星・冥王星(超超長期)
キーワード: 理想、曖昧さ、根本的変容、再生
世代単位の影響を与えるとともに、個人のネイタル天体と触れ合うことで人生のテーマを根本から塗り替えるような深い変化をもたらします。
チェックする際の主なポイント
ハウスの通過(トランジット天体がどの部屋に入っているか)
例:仕事のハウス(第10ハウス)に木星が入ると仕事で成果が出やすい、家庭のハウス(第4ハウス)に土星が入ると家や家族に関する課題に向き合う、など。
ネイタル天体とのアスペクト(角度)
コンジャンクション(0°): 強い重なり。その天体の意味が強力に活性化・リセットされる。
オポジション(180°)/ スクエア(90°): 緊張・葛藤の配置。変化や対応を迫られる。
トライン(120°)/ セクスタイル(60°): 調和の配置。スムーズに物事が進行しやすい。